大阪府学力テスト:泉佐野、学校別の成績公表 学校・保護者に賛否
http://mainichi.jp/feature/news/20121002dde041100028000c.html
毎日新聞 2012年10月02日 東京夕刊
大阪府泉佐野市は2日、府教委が今年6月に実施した小中学生対象の学力テストの結果について、市内の全小中学校ごとの平均正答率を公表した。個別の成績の公表は学校の序列化につながるとの指摘があり、文部科学省は「全国で初めてではないか」としている。府教委は同市教委に対し公開しないよう求めたが千代松大耕市長は「正確な情報を公表することが行政の責務」として公表の方針を明らかにしていた。学校現場や保護者の間には賛否両論あり、今後波紋が広がりそうだ。
学力テストは、府内の小中学生を対象に今年6月12日に実施、同市を含む31市町村が参加した。小学6年生が国語と算数、中学3年生が国語、数学、英語の試験を受け、府教委が今月1日までに、テストに参加した各市町村教委に対し個人の成績や学校ごとの正答率を通知した。
同市は2日朝から市のホームページ上で成績を掲載。小学校は小規模校1校を除く12校分、中学校は5校分について、科目別の正答率を掲載した。
公表の方針をめぐっては学校現場に反発があり、市教委が校長会で校長らの意見を聴取。「結果の悪かった学校にマイナスのイメージが生じる」などとする否定的な意見が多かったが、千代松市長は「教育環境の整備や学力向上の取り組みに予算を計上している。学校の学力についての誤った判断や先入観が地域の中にあり、自治体として公正で正確なデータを提供して是正したい。府教委の非公開の方針を踏まえたうえで、首長の判断で公開する」として公表に踏み切った。
文部科学省初等中等教育局学力調査室は、「府教委や参加自治体が判断すること」と静観の構え。
府教委の学力テストは10年度から実施。これまでは府全体と市町村別の正答率を公表していたが、「大阪維新の会」が学校別の結果の公表を求めていた。【山田泰正、山下貴史】
◇「序列化」批判に反論−−府知事
泉佐野市が学力テストの全小中学校ごとの平均正答率を公表したことについて、松井一郎大阪府知事は2日、記者団に「情報が学校に伝わるのは良いことだ。結果が低いところにマンパワーも資金も投入できる」と評価。
学校の序列化につながるとの批判には「序列を隠すことが問題。なぜ低いのかを突き詰め、学力を上げていくのは当たり前。一人一人の子どもにはプラスになる」と話した。
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