2011年11月27日日曜日

大阪ダブル選、投票率上昇 関心高く有権者動く


大阪ダブル選、投票率上昇 関心高く有権者動く
2011/11/27 12:43 日経Web

40年ぶりに同日実施となった大阪府知事と大阪市長のダブル選は27日、投開票日を迎えた。大阪市選挙管理委員会によると、現職で再選を目指す平松邦夫氏(63)と前大阪府知事の橋下徹氏(42)の一騎打ちとなった市長選は、正午時点の投票率が18.92%となり、前回選挙と比べて4.63ポイント上昇した。

今回の選挙は、橋下氏が府市を解体・再編する「大阪都構想」を掲げて府知事を任期途中で辞職、市長選にくら替え出馬したのに伴うもの。平松氏は市の解体に反対、橋下氏と真っ向から対立しており、有権者の関心の高まりが具体的な投票行動に結びついた形だ。

知事選の投票率も正午現在17.36%で前回より1.98ポイント上がった。知事選は市長選と同様、大都市のあり方が大きな争点で、橋下氏と二人三脚で選挙戦に臨んだ地域政党「大阪維新の会」幹事長で前府議、松井一郎氏(47)、選挙戦で平松氏と連携する前大阪府池田市長、倉田薫氏(63)、共産党推薦の弁護士、梅田章二氏(61)の有力3氏による事実上の三つどもえの戦いとなった。

府と市の選挙管理委員会によると、大阪の首長や各議会議員選挙は戦後統一地方選として実施。知事、大阪市長、府議会、大阪市議会の4選挙が同じ投票日に設定されていたが、1971年秋に当時の市長が亡くなったことに伴い、同年4月の統一選を最後に2首長選は別々に実施されている。

2首長選が同日実施されていた頃は投票率が60%を超えることもあったが、71年以降は低落傾向に。市長選は1995年12月の選挙では28.45%にまで低下した。

前回2008年の知事選は48.95%、07年の市長選は43.61%とともに前々回から上昇に転じたものの、40%台にとどまっている。


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