2012年2月26日日曜日

■カーネーション主役交代 尾野真千子が老け役演じられぬ理由


カーネーション主役交代 尾野真千子が老け役演じられぬ理由
http://www.news-postseven.com/archives/20120225_89815.html
2012.02.25 16:00

 NHK朝ドラの主人公・糸子は3月3日放送分から交代となり、夏木マリが演じる。なぜ、尾野真千子は老け役をまっとうできなかったのか。交代をめぐり、賛否両論、さまざまな話題が渦巻いている。作家で五感生活研究所の山下柚実氏によれば、尾野真千子交代の理由は、「篤姫」演じた宮崎あおいと比較するとよくわかるという。以下は、山下氏の視点である。

 * * *

  NHK連読テレビ小説「カーネーション」。絶好調の時は25%を記録した視聴率も、低下してきたとささやかれる今日この頃。

 特に2月に入ってからは、ドラマをめぐって賛否両論の声が飛び交っています。直接の原因は、成長した3人の娘のキャスティングにありそう。

 娘役の新山千春、川崎亜沙美、安田美沙子は、主人公・母親役の尾野真千子と同世代。「見ていてあまりにも無理がある」「不自然」といった批判が飛び交っています。

 しかし、今年に入ってドラマを観るのをやめた、という人にわけを聞いてみると、どうやらそれだけではないらしい。ちょっと違った、ある理由が浮上してくるのです。

「さわやかな朝に、品のない『オンドリゃー』という罵声や舌打ちは見たくない」、「眉間にシワを寄せ我が強い、無神経なおばちゃん色が濃すぎる」、「役にはまっているのはいいが、女優としての華や透明感が感じられない」等々。

 主人公・糸子演じる尾野真千子の演技。その力はドラマ開始直後から絶賛されてきました。青春期~戦争下と、彼女の演技力がドラマを引っ張ってきたことに反論する人は少ないでしょう。

 
 しかし。ドラマを見続けている視聴者としては、たしかに糸子の中年役はつらい。尾野真千子がそもそも関西出身ということもあって、岸和田弁は超リアル。コテコテの関西のりがあまりに「馴染みすぎている」。それが朝には似合わない、重たすぎる、という声が聞こえてくるのです。
     
 そのせいではないでしょうが、3月3日放送分から主人公・糸子が交代し、59歳の夏木マリが演じることに。なぜ、尾野真千子が老け役をまっとうできないか。その理由をめぐっても、賛否両論、話題が沸騰しています。

 ここでちょっと、「篤姫」を思い出してください。数年前、絶大な人気を集めた大河ドラマ「篤姫」。ヒロインを演じた宮崎あおいは、童顔そのもの。年をとる設定は難しいのでは、と思いきや、最後まで自然に演じ切りました。

 視聴者も違和感なく、年を重ねた「篤姫」を受け入れ、感情移入しながら見続けることができたのです。尾野真千子と宮崎あおい、いったい何が違うのでしょう。

 30代の女優が老け役を演じるために一番必要なこと。それは、「役柄」に入れ込むのではなくて、一歩ひいて、役と自分との間にしっかりとした距離感をとることではないでしょうか。

 演じている役と自分との大きな差異を、冷静に測り、確認できればできるほど、リアリティのある年寄りが演じられる。

 今回の尾野真千子の場合、関西おばちゃん役がハマリすぎ。「役柄」に没入し一体化しすぎて、むしろフィクション性に欠けているとすれば。老いた母の役を安心して託すことができない理由も、そのあたりに見つかるのかもしれません。

 一方では、「今さら主人公を変えるな」、「続投させよ」という声もあがっている交代劇。その話題性が、また視聴率を押し上げるとすれば、NHKの思惑通りなのかもしれませんが。



2012年2月20日月曜日

■関空連絡橋利用税 審議会で主張平行線


関空連絡橋利用税 審議会で主張平行線
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20120217-OYT8T00061.htm
(2012年2月17日  読売新聞)

.泉佐野市‥「税収補填、勘案して」   国交省‥「関空の力 阻害する」

 関西空港連絡橋の国有化に伴う固定資産税の減収を補填(ほてん)するため、泉佐野市が通行車両への利用税の導入を検討している問題で、総務省の地方財政審議会は16日、国有化の方針を決めた国土交通省と、市それぞれへの意見聴取を東京都内で行った。同省は利用税に反対の立場で、双方の主張は平行線をたどった。

 市は1往復100円の徴収を検討しているが、課税を行うには総務相の同意が必要。同審議会の意見を踏まえ、総務相が判断する。

 意見聴取で国交省は、関空の利便性向上のため、通行料の引き下げが必要との認識を示し、「100円の値上げは、関空の力を阻害する。国の重要な経済施策に逆行している」と指摘した。

 一方、同市の千代松大耕市長は、「空港の利用を控えるほどの税額でない。国の突然の国有化決定で消滅した税収の補填策という、特殊事情を勘案してほしい」と理解を求めた。

■早春駆ける 泉州マラソン


早春駆ける 泉州マラソン
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/osaka/news/20120220-OYT8T00070.htm
(2012年2月20日  読売新聞)


25万人 沿道から後押し

一斉にスタートするランナーたち(堺市西区の浜寺公園で、本社ヘリから) 19日に開かれた「泉州国際市民チャリティーマラソン2012」(泉州9市4町陸上競技協会、同マラソン実行委員会主催、読売新聞大阪本社、読売テレビなど後援)では、市民ランナーら3910人が早春の泉州路を駆け抜けた。快晴で、風も穏やかな絶好のマラソン日和。堺市西区・浜寺公園から泉佐野市・りんくう公園までの42・195キロの沿道には、ボランティア3800人を含む約25万人が詰めかけ、温かい声援を送った。


◇年齢に障害に負けないぞ!

■挑 戦

完走した長畠さん マラソン歴35年の長畠弘親さん(73)(大阪市平野区)は、制限時間(5時間)内の4時間半での完走を目標に参加した。32キロ過ぎで右足にけいれんが起きたが走り続け、4時間59分台でゴール。「タイムは落ちる一方で、年齢には勝てないけど、80歳まで走ります」と笑顔を見せた。
 伴走者2人とゴールを切ったのは、全盲の障害がある主婦林三千代さん(53)(兵庫県西宮市)。出場は7回目。13年前にマラソンを始めた時は、3キロを走るので精いっぱいだったという。「記録が伸びるのが面白くて、のめり込んだ。完走できて良かった」と話した。

 岸和田徳洲会病院の理学療法士・古田宏さん(31)(和泉市)は、「ガンバレ 完走!」「ファイト」などと書き込みのあるシャツを着て走った。「みんなの思いを乗せて走るから」と患者に呼びかけ、約50人にメッセージを記してもらった。レース中にしんどくなると、文字を見ては気合を入れた。患者のうち1人は数週間前に亡くなったといい、「天国で応援してくれていたはず。完走できたことをみんなに伝え、勇気を届けたい」と涙ぐんだ。


◇外国人も女優もエール送る

■声 援

法被姿でランナーに声援を送る川崎さん(岸和田市の岸和田だんじり会館前で) 堺市西区の9キロ地点では、泉佐野市の姉妹都市・豪州サンシャインコースト市から招待された選手の友人で、英会話講師のリリィ・ケリーさん(56)(堺市北区)が沿道から激励。母国選手の応援で使う、ボクシンググラブをはめたカンガルーが描かれた旗を振りながら、「自信を持った走りで、ベストを尽くして」と声をからした。

 21キロ付近の岸和田市の岸和田だんじり会館前では、同市出身で、NHK朝の連続テレビ小説「カーネーション」に、ヒロインの次女役で出演中の女優・川崎亜沙美さん(27)が法被姿で応援した。「私も一緒に走っているつもり」と言い、本町青年団による太鼓やかねのだんじり囃子(ばやし)に合わせ、大きな身ぶりでエールを送った。

 25キロ地点にあたる泉佐野市の第4給水所では、主婦や高校生ら約30人が水やバナナをランナーに手渡した。毎年ボランティアとして参加する主婦の三宅史子さん(50)(貝塚市麻生中)は「苦しそうにしているランナーもいるが、多くの人に完走してほしい」と話し、「もう一踏ん張り!」と声を掛けていた。


◇復興願うタオルやタスキ

■被災地支援

 今大会は、東日本大震災のチャリティー大会として開催され、参加費の一部が被災地に送られる。選手にはレース後、「心はひとつ 頑張ろう日本!」の文字入りのタオルが手渡された。

 初のフルマラソンを完走した和歌山県橋本市の市消防職員栢本祥次さん(39)もタオルを受け取った。3年前に北九州市であった1か月間の救急救命研修で岩手、宮城、福島3県の消防士と親しくなったといい、「復興祈願」と書いたタスキをかけて走った。「いつも心の中では一緒にいると伝えたい」と話した。


■貝塚市長、市の関与を否定 談合事件で(大阪府)


■貝塚市長、市の関与を否定 談合事件で(大阪府)
http://news24.jp/nnn/news8893484.html
[ 2/20 12:31 読売テレビ]

 大阪府貝塚市の談合事件で、工事を発注した貝塚市の藤原龍男市長が市側の関与は一切なかったと説明した。

 この事件は貝塚市の橋本建設社長・橋本修容疑者(54)が3年前、市が発注した中学校体育館の耐震補強工事の入札で、他の建設会社3社と談合したとして逮捕されたもの。

 工事は約1億1600万円で橋本建設が落札したが、これは市が設定した上限価格の95%にあたる金額だった。

 これについて藤原・貝塚市長は「談合がわかっていたら工事はやめると思う。(市が関与する)ことはしていなかった。僕はまったくなかったと確信している」と語った。警察はほかの工事でも上限価格に近い金額で落札されていることなどから、市が談合を把握していなかったか調べている。




■「以前から談合繰り返していた」業者供述 貝塚談合事件http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201202200057.html
2012年2月20日

 大阪府貝塚市発注の学校耐震化工事をめぐる談合事件で、入札を申し込んだ市内の建設業者が府警の調べに、「以前から談合を繰り返していた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかった。府警は市の大規模建築工事で談合が常態化していたとみている。

 捜査2課は18日、同市の「橋本建設」社長の橋本修容疑者(54)を談合容疑で逮捕した。2009年5月実施の貝塚市立第二中学校体育館の耐震化工事(設計金額約1億2800万円)の指名競争入札をめぐり、談合の中心的な役割を果たした、とみている。

 この入札には、大規模建築工事を取り扱える市のAランク業者の4社がかかわった。2課は、橋本建設以外の3社についても社長ら関係者から任意で事情聴取。捜査関係者によると、「(Aランク業者の入札で)以前から談合を繰り返していた。貝塚二中の入札を機にやめた」などと供述している業者もいるという。




■貝塚談合 要件満たさず最高ランクに昇格か 仕切り役の建設会社http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120220/waf12022009070004-n1.htm
2012.2.20 09:02

 大阪府貝塚市発注の学校耐震工事の入札をめぐる談合事件で、受注調整の仕切り役とされる「橋本建設」(同市)が、同市から受注できる公共工事の規模を示す格付け(ランク)の昇格の際、要件を満たしていなかった疑いがあることが19日、関係者への取材でわかった。同市は、規模や実績などで建設会社をA~Cのランクに分類。同社は設計金額が5千万円以上の工事を受注できる最高位のAランクに昇格していた。

 大阪府警は、同社のランク昇格をめぐって不正がなかったか、競売入札妨害(談合)容疑で逮捕した同社社長の橋本修容疑者(54)を取り調べるとともに、市幹部からも事情を聴いて当時の経緯を調べている。府警は同日、橋本容疑者を同容疑で送検した。

 同市などによると、同社は平成20年7月にBランクからAランクに昇格。当時の規定によると、「過去2年間に(同市発注事業の)実績を有する」ことが条件の1つ。しかし、同社が同期間中に竣工(しゅんこう)した工事はなく、施工中の工事が実績とみなされていた。同市は従来、竣工後の工事を実績にカウントしているという。

 市幹部は「当時の記録が残っていないので、なぜ昇格が認められたかは分からない。ただ、竣工前の工事を実績とみなしたのは異例だ」と説明。昇格は、副市長や総務部長らによる指名委員会で決まったという。



■談合:大阪・貝塚市発注、体育館耐震工事で 容疑で建設業者逮捕http://mainichi.jp/kansai/news/20120219ddn041040014000c.html
毎日新聞 2012年2月19日 大阪朝刊

 大阪府貝塚市発注の学校体育館耐震補強工事の指名競争入札を巡り、業者間で談合したとして、大阪府警捜査2課などは18日、貝塚市小瀬、橋本建設社長、橋本修容疑者(54)を競売入札妨害の疑いで逮捕した。橋本容疑者は最低制限価格より約1200万円高い金額で落札しており、府警は談合の実態解明を急ぐ。

 逮捕容疑は09年4月上旬~5月中旬、貝塚市立第二中体育館の耐震補強工事の指名競争入札を巡り、橋本建設が落札できるよう入札に参加した他の計3社の役員らと事前に入札価格を調整して談合した、としている。

 捜査関係者によると、工事は耐震補強に伴う梁(はり)の増設や床の張り替えなどで、入札には要件を満たした貝塚市内の業者計4社が申し込んだが、うち1社は辞退した。

 市は入札価格の目安となる工事の設計金額と最低制限価格(1億377万円)を事前に公表し、橋本建設が約1億1598万円で落札した。

 この工事以降、同種発注はこれまでに計7件あったが、すべて最低制限価格で入札され、くじ引きで落札業者が決まっている。

 府警は今回の入札だけ、最低制限価格を上回る価格で落札した経緯に着目して調べている。


2012年2月10日金曜日

明治の「R-1」品薄状態で、「LG21」の生産を種類絞り込みへ


明治の「R-1」品薄状態で、「LG21」の生産を種類絞り込みへ
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2012&d=0131&f=column_0131_001.shtml
2012/01/31(火) 07:26

明治は2012年1月30日、同社が製造販売している機能性ヨーグルト「明治プロビオヨーグルトLG21」と「明治ヨーグルトR-1」シリーズについて、販売計画を大きく上回る売上、特に「明治ヨーグルトR-1」が品薄状態にあることを明らかにすると共におわびのコメントを発表した。また、これに際し生産ラインを調整、絞り込みを行うため、同社の「LG21」シリーズの販売を一時休止することも発表している(【発表リリース】)。

今回、生産ラインの調整で販売が一時休止される「LG21シリーズ」は次の通り。これらの生産を一時止めて機能性ヨーグルトの生産絞り込みを行い、「明治ヨーグルトR-1」の品薄状態を改善するのが目的。


「明治プロビオヨーグルトLG21低脂肪(112g)」

「明治プロビオヨーグルトLG21砂糖0(112g)」

「明治プロビオヨーグルトLG21アロエ脂肪0(112g)」

「明治プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ低糖・低カロリー(112ml)」

「明治プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプアロエ(112ml)」


【LG21の公式ページ】によれば、現時点でLG21シリーズは7種類が発売中。今回の生産一時休止措置で、同シリーズは「明治プロビオヨーグルトLG21(112g)」「明治プロビオヨーグルトLG21ドリンクタイプ(112ml)」と、カップタイプ・ドリンクタイプ共に一番オーソドックスなもの1種類ずつのみの供給となる。

また今件に伴い同リリースでは「お客様、お取引先様ならびに関係者の皆様にご迷惑をお掛けしておりますこと、重ねて心よりお詫びを申し上げますとともに、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます」とお詫びのコメントを掲載している。なお販売を休止したLG21シリーズの販売再開時期は、現時点では明らかにされていない。

今シリーズの品薄状態の原因自身はリリースでは触れられていないが、調べる限りにおいては昨今の食中毒問題や、最近流行り始めたインフルエンザにおいて、それぞれ「明治プロビオヨーグルトLG21」「明治ヨーグルトR-1」に抑制、感染予防の効果があるとして、テレビ番組などが幾度となく取り上げている。これがインフルエンザの流行と共に、需要を大きく底上げしたものと思われる。

■大阪で教師になりたくない?採用辞退284人


■大阪で教師になりたくない?採用辞退284人
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120210-OYT1T00140.htm
2012年2月10日08時19分  読売新聞)

教員の厳しい人事評価などを柱とする教育基本条例案が議論されている大阪府で、2012年度の公立学校教員採用選考の合格者2292人のうち、12・4%にあたる284人が辞退したことが、府教委の調査でわかった。

記録が残る08年度以降では最も高い辞退率だが、府教委は、同条例案の影響については「わからない」としている。

辞退理由は「他府県の教員に採用」が57%と最多で、「大学院への進学・在学」が25%、「民間・官公庁への就職」が5%だった。12%だった「その他」の具体的な内容は不明という。

採用試験は昨年7~9月にあり、大阪維新の会が同条例案を公表したのは8月だった。08~11年度の辞退率は9~10%だったという。




■「大阪の先生になりません」相次ぐ辞退 条例案の影響?
http://www.asahi.com/national/update/0209/OSK201202090089.html
2012年2月9日18時59分

大阪府の2012年度の公立学校教員採用選考で、合格者2292人のうち284人(12.4%)が3日までに辞退したことがわかった。記録の残る過去5年間の最終辞退率は9~10%で、過去最高の辞退率。

府教委によると、理由は「他府県や私学の教員に採用」が57.4%、「大学院進学など」が25.4%、「教員以外の就職」が5.3%。採用試験が行われている最中の8月に、教員評価の厳格化などを定めた教育基本条例案を大阪維新の会が公表したため、影響を指摘する大学関係者もいる。府教委は「分析していないのでわからない」としている。




■最低ランク連続の教員免職、撤回 大阪・橋下市長
http://www.asahi.com/politics/update/0208/OSK201202070214.html
2012年2月8日1時35分

橋下徹大阪市長は7日、2月議会に提出する大阪府市の教育基本条例案に、各教員のボーナス配分に限り各校長が相対評価で決める仕組みを導入すると表明した。当初は相対評価で2回続けて最低ランクの教員を免職など処分の検討対象にする方針を示していたが、撤回した。また、保護者に教員の適格性についての申し立て権を与える規定も盛り込む意向だ。

橋下氏が代表を務める大阪維新の会が府市議会に出した条例案には、教員の5%に5段階での最低ランク(D)をつける相対評価を盛り込んだ。しかし、橋下氏は7日、「D2回での免職はやめ、5%枠も外す」と明言。一方で、教職員のボーナスについては「限られた財源を配る場合は相対評価でやらざるを得ない」と説明した。校長が相対評価で教職員を評価し、各校に割り振られたボーナス原資の一定枠を配分するルールを作るとした。

教員の適格性については、保護者に申し立て権を与え、学校側が申し立て内容の妥当性を認めた場合には、教員が指導研修を受ける制度にするという。




■橋下・大阪市長、君が代起立条例提案へ 2月市議会に関連トピックス橋下徹
http://www.asahi.com/politics/update/0113/OSK201201130043.html?ref=reca
2012年1月13日12時15分

大阪市の橋下徹市長は13日、昨年6月の大阪府議会で全国で初めて成立した、公立校の教職員に君が代の起立斉唱を義務づける条例と同様の条例案を市議会に提出する考えを表明した。報道陣に「2月議会に提出できるように用意する」と述べた。

橋下氏は府知事時代、府立高校の入学式で不起立の教員がいたことを問題視。府条例では、目的として公務員の規律の厳格化を掲げ、公立小中高校などの学校行事で君が代を斉唱する際、「教職員は起立により斉唱を行うものとする」と定めた。府の施設での日の丸の掲揚も義務化した。

ただし、市町村立の学校については、教職員の処分などの服務監督権が市町村教委にあるため、条例では「市町村教委の権限を侵さない」と一定の制限をかけている。市教委によると、昨春の卒業式では不起立教職員はいなかったが、橋下氏は市立小中高校などでも教職員の指導を強めるため、条例制定が必要と判断したとみられる。




■大阪市の橋下市長が日本の教育にたたきつけた挑戦状http://www.newsweekjapan.jp/column/ikeda/2012/01/post-443.php
2012年01月19日(木)20時30分 ニューズウィーク 池田信夫

昨年、大阪府知事から大阪市長に転身した橋下徹市長が、彼を批判する学者やコメンテーターに論戦を挑んでいる。特に話題になったのが、1月15日の「報道ステーションSUNDAY」での北海道大学の山口二郎教授との討論である。山口氏は以前から橋本市長の政治手法を批判してきたが、これに対して橋下氏が討論を呼びかけたのだ。

番組内容は一方的で、大阪市政の問題点を具体的に指摘した橋下氏に対して山口氏は「選挙に勝ったからといってすべて正しいわけではない」などの一般論に終始し、何も問題点を指摘できなかった。しかしこれによって普段は大阪ローカルでしか話題にならない問題が、全国の注目を浴びた。

「大阪都構想」とともに最大の争点になっているのは、大阪府が議会に提出した「教育基本条例」である(大阪市も同様の条例を実施しようとしている)。これは行政から独立している教育委員会を知事の命令を受ける部局にしようというものだが、府の教育委員は全員、反対しており、文部科学省も「地方教育行政法に違反する」との見解をとっている。

この背景には、教育行政をめぐる根深い対立がある。行政の中で教育だけが委員会という独立した組織になっているのは、終戦直後のGHQ(連合国軍最高司令部)の方針である。これは戦前に軍国主義を支えた教育を政治から独立させるためで、同じ目的で警察も県警本部などの自治体警察に解体され、NHKも独立の特殊法人になり、通信・放送を規制する電波監理委員会が設置された。

しかしこうした独立組織は、その後ほとんど解体された。電波監理委員会は廃止され、警察は実質的には全国を一元化した組織で動いている。教育委員も当初は公選制だったが、自治体が任命する制度になり、実質的には自治体の一部局だが、建て前上の独立性が残っているため、首長がコントロールできない。

しかも教育委員会の事務局員のほとんどは、学校の教師が転勤で派遣される。つまり教育委員会に監視される教師が事務局をやっているのだから、監視できるはずがない。橋下氏によれば「大阪市の教育委員会が平松前市長と意見交換したのは年1回、学校視察は1年に4校程度で1校1時間。こんな教育委員会で、教育行政などできるわけない」という。

さらに教育現場には日教組が強い影響力をもち、教育行政は実質的には文科省と日教組の交渉で決まり、教育委員会は形骸化して学校現場は組合支配でやりたい放題になっている――という橋下氏の批判は、教育現場を多少とも知る人には心当たりがあるはずだ。

教育サービスは日本経済にとってもこれから重要な産業だが、その劣化は深刻だ。この根本原因は、教師にインセンティブがないことだ。教師は長期雇用が保証されて年功賃金になっている点では大企業と似ているが、企業ではどの部署に配置されるかという人事による競争があるのに対して、教師は同じような学校を転勤するだけなので、怠けてもペナルティがなく、努力しても出世するわけではない。大学の教師に至っては、転勤さえないので、怠け放題だ。

これに対して橋下氏が校長を公募するとか、教師を点数で評価して成績の悪い教師を免職するなどの規定が反発を呼んでいるが、大事なことは、命令系統を明確化して教師に競争原理を導入し、努力のインセンティブを与えることだ。受験戦争では熾烈な競争が行なわれているのに、教師だけが競争を拒否するのは筋が通らない。

山口氏は橋下氏の政治手法を「新自由主義」などとと批判しているが、いま日本の教育が直面している問題はそういうイデオロギー対立ではない。教育基本条例をメディアが話題にするのも、国歌斉唱のとき起立しなかった教師を懲戒処分にするといった話ばかりだが、教育サービスにとって最大の問題は(大阪だけではなく全国的な)質の低下なのだ。

日本の未来を支えるのは、若い人材である。今までは企業が社員を丸抱えしてオン・ザ・ジョブ・トレーニング(職場内教育)で育ててきたが、それでは企業の枠を超えた人材は育たない。世界に通用する自由な人材を育てるためには、公教育の見直しはきわめて重要である。

それが規制強化だけで解決できるとは思わないが、山口氏のように「現場の自主性尊重」の名のもとに現状を維持することは何の解決にもならない。自主性を引き出すためにも、努力が報われるしくみが必要である。橋下氏もいうように「人が死ぬわけじゃないんだから、やってみて変えてもいい」のだ。彼の挑戦状を拒否するのではなく、これを契機に教育を考え直してはどうだろうか。




■橋下市長に市教委「白旗」…条例案ほぼ丸のみhttp://news.infoseek.co.jp/article/20120203_yol_oyt1t00094
読売新聞(2012年2月3日07時19分)

「政治主導による教育行政」を掲げた大阪市の橋下徹市長が2月市議会に提案を目指す教育基本条例案について、市教育委員会は2日、「首長が教育目標を最終決定する」などとした原案を了承した。

橋下市長が導入を求めている学校選択制も容認、橋下市長の主張をほぼ丸のみし、条例案を巡る両者の対立は決着した。大阪府教委に続き、市教委も条例案を受け入れたことで、今後の焦点は府・市両議会の採否に移る。

原案は1月末の府市統合本部会議で、橋下市長、松井一郎知事が府教委と大筋合意した。原案では、教育目標を果たさないことが現行法上の教育委員の罷免理由にあたるかどうかの判断権を首長に与えることで、事実上、首長が教育委員を罷免できる形でまとまった。

橋下市長が代表を務める大阪維新の会が大阪ダブル選前にまとめた案では、首長が教育目標を設定する条項が、教育委員会と首長の職務権限を規定した地方教育行政法に抵触すると文部科学省が指摘していたが、原案では、両者が協議して作成する教育振興基本計画で目標を定めると修正することで、法違反を回避した。

この日の市教育委員協議では、こうした修正点が評価され、原案について「統合本部の議論を尊重すべきだ」との意見で一致した。市条例案では、市立校の校長公募や、通学区域を越えて小中学校に通える「学校選択制」導入も盛り込む。



■「通学代、バイトで稼げ」 橋下大阪市長が暴言
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik11/2012-01-28/2012012802_02_1.html
2012年1月28日(土)
橋下徹大阪市長は27日、記者会見し、大阪市と大阪府で制定を狙う「教育基本条例案」に盛り込むとしている3年連続定員割れの府立高校の統廃合で、経済的に困難な家庭の子どもが遠距離通学になっても、「通学定期代くらいバイトして稼げばよい」と強弁しました。

橋下市長は「生徒が集まらない学校をずっと置いておいても仕方がない」とし、「本当にそういう事情があるなら電車代を助成しますよ」と発言。一方で、「本当に家庭の事情で苦しいというなら通学定期代くらいバイトして稼ぎゃあいい。授業料までただにしてるんですから。通学代が出せないから地元に高校を残さないといけないなんて、そんな理屈は通らない」と述べました。




■日本再生は[受験競争]システムを廃止し世界一高い教育費を[無料]にすることから始まる!
2012 年 1 月 20 日 19:12:46

(グラフ[OECD28か国の2005年の全教育段階の公財政支出におけるGDP比])
http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/660f34ff4bedcf608fd5c3fd9ab8d695 
2012-01-19 13:56:05


日本再生は[受験競争]システムを廃止し世界一高い教育費を[無料]にすることから始まる!

先進諸国と比較して日本の生活で異常なことは、中学、高校、大学の入学門戸をわざと狭くして子供と親を競争させて[教育費]を自己負担させ政府の教育支出をOECD28カ国中最低のレベルで済ませていることです。

本来国が負担すべき子供の教育費を子供同士を競争させひいては親同士を競争させて世界一高い教育費を親に払わせている異常な状態が[当たり前]のように続いているのです。


今回の記事の結論を先に言いますと以下のとおりです。

(1)子供と親を競争させる現行の[受験競争]システムを直ちに廃止すること

(2)政府の教育予算を現行の対GDP比3.4%%から教育先進国フィンランド並の対GDP比5.9%に引き上げること(現行17兆円 →30兆円)

(3)財源は、税金で生計をたている政治家を含めすべての公務員のバカ高い
年収を日本労働者の平均年収390万円にまで下げ、浮いた約17兆円を全額[教育費無料化]に投入すること。


【関連記事】社会格差の是正はまず国会議員と公務員のバカ高い年収を日本人労働者平均年収390万まで下げること!
2011.10.16
http://blog.goo.ne.jp/yampr7/e/f17bc7da013afc47acf449c504dc3e15 

社会格差の是正はまず国会議員と公務員のバカ高い年収を日本人労働者平均年収390万まで下げること!


▲ 日本の親は子供の教育費にいくら払っているのか?
一人の子供が幼稚園から大学まで行くとすると、親が自己負担する[日本の教育費]は以下のとおりです。

(1)幼稚園から高校まで(公立):550万円
国立大学で自宅通学4年間:500万円
________________________________________
計 17年間で1050万円(年61.7万円)


(2)幼稚園から高校まで(公立):550万円
国立大学で下宿4年間:    810万円
________________________________________
計 17年間で1360万円(年80.0万円)


(3)幼稚園から高校まで(私立):1600万円
私立文系大学に自宅通学4年間・700万円
_____________________
計 17年間で2300万円(年135.3万円)


(3)幼稚園から高校まで(私立):1600万円
私立文系大学に下宿4年間: 980万円
_____________________
計 17年間で2580万円(年152.3万円)


(4)幼稚園から高校まで(私立):1600万円
私立理系大学に下宿4年間:1110万円
_____________________
計 17年間で2710万円(年159.4万円)


日本で子供一人を幼稚園から大学卒業まで一番安い公立の学校に17年間通わせた場合親が支払う教育費の総額は1050万(年平均61.7万円)となります。

その上多くの子供は受験に向けて塾や予備校に通いますので、毎月5000円~1万円の[受験教育費]が加算されます。

これほど高い教育費を負担できる親はどれ位いるのでしょうか?

教育格差が社会格差となり拡大再生産されているのが今の日本なのです。


▲日本政府の教育予算はOECD28か国中最低!
日本政府が全教育段階に支払う教育支出額は2005年の統計で対GDP3.4%でOECD加盟28か国中最低です。日本の2005年の名目GDP は501.73兆円ですので3.4%は17.05兆円が日本政府が
支出した教育費です。
教育先進国フィンランドの教育支出額は2005年の統計で対GDP5.9%でもちろん保育園から大学院まで無料です。


▲[受験競争]システムは文教族国会議員と文部官僚と受験産業の[受験利権]!
日本の[受験競争]システムは日本独特で受験のための塾や予備校などの[受験産業]を登場させています。

フランスやドイツなどの大陸ヨーロッパや北欧4カ国の教育の無料でしかも[受験競争]がありません。塾や予備校などの[受験産業]自体は存在しな いのです。

日本の場合、東京大学法学部や医学部をトップに各大学を偏差値でランキングすること、東大法学部や医学部への合格者が多い高校をランキングすること、格付けの高い高校への合格者の多い中学をランキングすることで、完璧な[受験競争]システムが完成しています。

[受験競争]システム、大学や高校や中学の門戸をわざと狭くします。まず子供同士を競争させ次に親同士を競争させます。親は格付けの高い学校へ子 供を入学させるために[教育費]を自己負担することになるのです。

巧妙な[受験競争]システムによって、国は本体負担すべき教育費を大幅に減らして親の負担に転嫁できます。そして文教族の国会議員は受験産業から の献金や選挙応援が期待できますし、文部官僚は受験産業への天下り先の確保ができるのです。

先週の土曜、日曜に行われた今年の大学入試センター試験では、主催者の独立行政法人[大学入試センター]は問題の誤配布などで4500名以上の受験生をパニックに追い込みました。この[大学入試センター]などは文部官僚の天下り先の典型でしょう。

日刊ゲンダイ1月18日掲載記事によると、[大学入試センター]は年一度のセンター試験の実施と問題作成で年間2ヶ月ほどの作業のために年間 2.5億円の運営交付金で100名の職員がいて100億の土地を所有しているとのことです。


▲子供と親を競争させる現行の[受験競争]システムを直ちに廃止せよ!
日本の[受験競争]システムが生み出した[偏差値エリート]が日本の政治と行政と司法を支配して国民生活と国民経済を破壊し人権を蹂躙しています。

政治では松下政経塾出身の野田首相をトップとする民主党Bグループの執行部議員達が震災被災者と原発事故被爆者を見殺しにし、[消費税増税][原発推進][TPP参加][共謀罪導入]を強行しようとしています。

行政では、財務省と法務省と日銀をトップとする霞ヶ関特権官僚たちが[日本の国益]ではなく[米国の国営]と[省益]と[自己益]のために何の歯止めもなく暴走しています。

司法では、最高裁事務総局の司法官僚たちが俸給と出世と転勤の人事権で全裁判官と判決を支配し、昨年9月26日東京地裁登石裁判長による[陸山会虚偽記載裁判]一審判決で確たる証拠もないのに[推認]だけで石川議員ら3名に全員有罪判決を出させています。

彼ら[偏差値エリート]を生み出す[受験競争]システムを直ちに廃止すべきなのです。

フランスでは保育園から大学院まで教育費は無料でしかも大学入試がありません。

高校3年の一学期に全国一斉のバカロレアと呼ばれる[高校卒業資格試験]が行われ、合格すれば全国どこの大学の学部(ほとんどが国立大学)に登録できます。しかし学部登録できても学部を卒業するのが難しいのがフランスの大学です。

フランスの教育で文化系でも理科系でも最も重要な科目はフランス語と哲学です。バカロレア試験の哲学の試験では3問の課題の一つを選び生徒は2時 間かけて手書きで答えを書きます。

一つの決まった答えを選ぶ日本の教育ではなく与えられた課題のキーワードを定義して起承転結の論理展開を自分の頭で考えていくのがフランスの教 育なのです。

日本の[受験競争]システムを廃止して子供が自分に頭で考えはっきり自己主張できる教育こそ今求められている教育だと思います。


▲保育園・幼稚園から大学院まで[教育費]を無料にせよ!
税金で生計をたてている政治家(国会議員一人あたり約1.1億円の税金)を含めすべての公務員のバカ高い年収(国家地方公務員平均年収750万 円)を日本労働者の平均年収390万円にまで下げ浮いた約17兆円を全額[教育費無料]に投入すれば世界一高額な[教育費]が無料になります。

[経済成長で年収を上げる]という従来の考えではなく、日本の労働者の平均年収390万円でもバカ高い[教育費]を無料にして自己負担をなくせばそのぶんの可処分所得が増え豊かで文化的な
生活ができるようになるのです。

日本再生は[受験競争]システムを廃止し世界一高い教育費を[無料]にすることから始まるのです。

2012年2月7日火曜日

■"朝ドラ"ゆえ? 『カーネーション』不倫描写に対する視聴者の反発


■"朝ドラ"ゆえ? 『カーネーション』不倫描写に対する視聴者の反発
http://news.infoseek.co.jp/article/cyzowoman_06Feb2012_18762
サイゾーウーマン(2012年2月6日08時00分)

 今回ツッコませていただくのは、大評判のNHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』。

 1月終盤の展開は、朝ドラでは珍しいほど好き嫌いのはっきり分かれる内容だった。恋を知らずに結婚・出産した糸子(尾野真千子)が父や夫、幼なじみを亡くし、ぽっかりと空いた心に入ってきた紳士服職人の周防龍一(綾野剛)。原爆の後遺症がある妻と子どもがいる周防に、自ら「好きでした」と告白する糸子。そそくさと去ろうとする腕を周防が素早くつかみ、抱きしめ、「おいも......好いとった」と告げる場面にトキメキを感じた女性視聴者は多かったはずだ。

 夫を大切に思うあたたかい気持ちとは別の、初めて知る恋のトキメキや切なさ。その思いの描き方だけでなく、巻き込まれる周囲がドン引きする様子、さらには自分から決着をつけず、あくまで相手に判断を預ける周防の男としてのずるさなどなど、どこまでもリアルな脚本・演出は、相変わらず見事だった。

 だが、絶賛する女性たちが多い一方で、恋を描いた件には強い反発・不快感の声もネット上で少なからず湧き起っていたよう。

 それは、単に「不倫」というものに対する道徳心だけではないように見受けられた。一つは、男勝りで気持ちの良いヒロインのメスの部分を見たくなかったということ。また、心理描写があまりにリアルであるだけに、生々しすぎて生理的な不快感が生まれてしまったということもあるのではないか。他人の色恋は実はそんなにステキに見えるものじゃなくて、それが本気であればあるほど、周囲から見ると生々しく不気味で不快感を覚えることが多いものだ。

 「ドラマのよう」「マンガのよう」で終わっていれば、「初めて知る恋の味」に視聴者も単にうっとりできたのかもしれないが、脚本・演出の上手さが仇になってしまった部分はあるのではないだろうか。
 さらに、朝8時という時間帯もあるだろう。深夜、少なくとも夜であれば、不快感を覚える人もそういなかったのではないか。

 そんな恋愛の週を終え、肩を落としている女性層と、ホッとしている層。正反対の両者の反応を見るにつけ、改めて感じるのは、『カーネーション』というドラマの引き付ける力の強さと、「朝ドラ」に対する視聴者の特別な感情であった。




■朝ドラの"お約束"を無視する『カーネーション』、リアリティーのある脚本が面白い
http://www.cyzowoman.com/2011/11/post_4581.html

 今回ツッコませていただくのは、10月3日から放送されているNHK朝の連続テレビ小説『カーネーション』。

 コシノヒロコ・ジュンコ・ミチコという、コシノ3姉妹を育てあげた母の実話に基づくフィクションで、脚本を務めているのは、映画『ジョゼと虎と魚たち』や『天然コケッコー』、文化庁芸術祭大賞を受賞したNHK広島の単発ドラマ『火の魚』などを手掛けた渡辺あや。丁寧な脚本には定評があるが、連続ドラマ経験がない人だけに朝ドラという"長丁場"を不安視する声があったが......。

 まず朝ドラのお家芸(?)というべき、「何でもヒロインのおかげ」「何でもヒロインが解決」パターンがない。「頑張りすぎのヒロイン」は、頑張りすぎて倒れてしまうのが"お約束"だが、『カーネーション』においては、高熱で職場に向かうも、「おまえ一人いなくても何も困らん」「それより風邪をうつされるほうが困る」と"本当のこと"を言われ、職場から追い返され、悔し泣きする。

 もう一つのお約束「土下座」も登場するが、これまたパターンが大きく異なる。娘・糸子(尾野真千子)に洋裁を教えてほしいと、根岸良子(財前直見)に土下座する父・善作(小林薫)。それを慌てて制止する根岸先生に「今やろうとなさってるのは、まさか、あの土下座というもの......?」と聞かれると、ケロリと言い放つ。


「土下座くらいなんぼでもしますわ、商人は」

 全体的にはリアルなストーリー展開だが、部分的には「矛盾」を指摘する視聴者の声もある。たとえば、呉服店を営む頑固な父親が、洋裁を応援し始める展開には、「急に良い父親になってしまった」という落胆の声があったり、妹にお金のことを散々説いたヒロイン・糸子が、初仕事の相手からお金をもらわなかったことへの違和感を覚えているなど。

 だが、そのときどきの心の揺れや衝動的な感情、「ちょっといい気分になっている」心の動きなどによる矛盾があってこそ、リアリティーというもの。

 特に父親は、本当にときどき「単なる僻み根性」で娘にいけずをしてみたり、横暴を働いたり、ひどく打算的だったりする。でも、常に一貫性があって良識ある登場人物より、よほど人間らしくて魅力的ではないか。

 これは、実話をベースにしているから説得力があるという理由ももちろんあるだろうが、実話とフィクションとのバランスが実に上手い。

 放送開始から1カ月以上経過している現時点で、まだ1回も「タルい」「要らない」回がなく、王道ドラマゆえの大雑把さもなく、かといって近年のドラマに多い、「伏線」だらけの脚本家の得意気が前面に出ているドラマとも違う。

 ただひとつ惜しいのは、朝ドラの昔からの不思議――「毎日見たい顔ではない」などという声がけっこうあるように、ヒロインの器量の良し悪しのみで判断する層が多いこと。洋装でキリッときめたときの糸子は実に美しいので、その落差も含めて、楽しみたいものです。



■大阪府 震災がれき2年で最大18万トン受け入れ検討


■大阪府 震災がれき2年で最大18万トン受け入れ検討
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120203/waf12020308310002-n1.htm
2012.2.3 08:26  サンケイWeb

事業費49億円ほぼ全額を国が補助

 東日本大震災のがれき処理に関し、大阪府が岩手県内のがれきを平成24年度から2年間で最大18万トン処理する体制を取る方針を固めたことが2日、分かった。平成24年度当初予算案には、同年度の処理想定分8万トンの処理事業費約49億円を計上するが、ほぼ全額が国の補助金でまかなわれる見通し。震災がれきを処分する自治体として、西日本で唯一名前が挙がる大阪府の、具体的な処理計画が明らかになるのは初めて。

 国は全国の自治体に宮城県と岩手県のがれきの広域処理を呼びかけているが、がれきに含まれる放射性物質への懸念から、東北以外の自治体で受け入れているのは東京都だけ。24年度予算案に処理事業費を計上するのは西日本では初めてとなり、府は「被災地の早期復旧・復興に向けた支援としたい」としている。

 府の計画では、東京都の手法を参考に、運搬から中間・最終処分を岩手県から一括受託。本格的に受け入れる前に、まず100トンを岩手県から密閉式コンテナで海上輸送し、府内の処理施設で試験的に焼却処理。府の定めた安全基準に適合するか確認する。

 府は府内施設の処理能力から2年で最大18万トンの受け入れが可能と試算、実際に処理を行う市町村との調整に入る方針。一方岩手県は昨年8月、可燃物132万トンのうち50万トンについて、広域処理を求める計画を打ち出していた。

 24年度の約49億円の処理事業費のうち、府負担分は約270万円。残りは国の災害等廃棄物処理事業費補助金を活用する予定。




■震災がれき受け入れ「夢洲」で検討 橋下市長初言及 広域連合、会議設置へ
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/120127/waf12012700460000-n1.htm
2012.1.27 00:45 [地震・防災]

 東日本大震災のがれき受け入れをめぐり、大阪市の橋下徹市長は26日、大阪府が策定した受け入れ指針を踏まえ、市が管理する「北港処分地」(夢洲=ゆめしま=、同市此花区沖)で焼却灰を最終処分するなど、市単独での受け入れを検討する姿勢を示した。震災がれきをめぐり、橋下市長が北港処分地の活用に言及したのは初。

 市内で開かれた関西広域連合の委員会後、記者団に答えた。橋下市長は、岩手県のがれき受け入れを想定しており、「他の自治体に迷惑がかからないのであれば、市単独での受け入れも考えたい」と述べた。

 震災がれきをめぐっては、国は原発事故が起きた福島県では原則県内処分とし、岩手、宮城両県分については広域処理の方針。がれきに放射性セシウムが含まれる可能性があり、大阪府は西日本で初めて独自の受け入れ指針を策定した。

 焼却灰の最終処分地については、条件などから府内では事実上、海面投棄型の北港処分地と関西2府4県の自治体が出資する「大阪湾広域臨海環境整備センター」(フェニックス)に限られている。

 ただ、放射性セシウムは水溶性が高いとされるなか、海面投棄について国は安全基準を示しておらず、調整は難航。環境省はこの日、「(処分場の)個別評価で安全性が確認できる」との見解を示した。

 広域連合は専門家会議を設置し、今年度中に受け入れ基準を定める方針を決定。京都府の山田啓二知事は「大阪府の基準を基に広域連合の基準を作るのがいい。できるだけ歩調を合わせた方がいい」と述べる一方、和歌山県の仁坂吉伸知事は「協力しなければならないと思うが、なぜこんなこと(広域処理)になるのか理解できないところがある」と、国の広域処理方針自体に疑問を投げかけた。