2011年12月26日月曜日

[重要] 大阪、兵庫の放射性物質を含む「がれき処理」について


■「災害廃棄物の処理指針に係る検討会議」についてhttp://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/kentoukaigi-no-setti/
大阪府HPより
【趣旨】 

東日本大震災による災害廃棄物の発生量は膨大であり、被災地が早期に復旧・復興するためには、大阪府も処理に協力していくことが必要です。

しかし、災害廃棄物の処理を行うことにより放射性物質による人体や環境への影響を及ぼさないようきちんとした対応が必要です。

このため、本検討会議は、災害廃棄物の処理指針の策定に当たって、放射線による人体や環境への影響についての考え方を検討するものです。

• 「大阪府災害廃棄物の処理指針に係る検討会議」設置要綱 [PDFファイル/55KB] 設置要綱 [Wordファイル/49KB]
http://www.pref.osaka.jp/attach/14724/00000000/setti-youkou.pdf
•検討委員について  [PDFファイル/50KB] 検討委員について [Wordファイル/43KB]
http://www.pref.osaka.jp/attach/14724/00000000/meibo-senninriyuu.pdf
•検討会議開催についての報道発表(6回目・12月14日) (別ウインドウで開きます)  New!!   
http://www.pref.osaka.jp/hodo/index.php?site=fumin&pageId=8876

•検討会議議事概要と資料
○第一回( 平成23年9月26日(月曜日)10時から ) 検討会議について (別ウインドウで開きます) 
http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/kentoukaigi-no-setti/1kaime-kentoukaigi.html
○第二回(平成23年10月24日(月曜日)13時から)検討会議について (別ウインドウで開きます)  
http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/kentoukaigi-no-setti/2kaime_kentoukaigi.html
○第三回(平成23年11月4日(金曜日)10時から )検討会議について (別ウインドウで開きます)  
http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/kentoukaigi-no-setti/3kaime_kentoukaigi.html
○第四回(平成23年11月24日(木曜日)15時から)検討会議について (別ウインドウで開きます) 
http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/kentoukaigi-no-setti/4kaime-kentoukaigi.html
○第五回(平成23年12月7日(水曜日)10時から)検討会議について (別ウインドウで開きます) 
http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/kentoukaigi-no-setti/kentokaigi-5kaime.html

このページの作成所属
環境農林水産部 循環型社会推進室資源循環課 環境産業技術グループ
http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/




■災害廃棄物(がれき)処理への支援について(よくあるご質問)http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/saigaihaikibutu/index.html

大阪府HPより

Q1 東日本大震災の災害廃棄物(がれき)について、大阪府で受け入れすることが決まったのか?
A1
大阪府では、関西広域連合のカウンターパートである岩手県を中心に、物資の搬送、被災者の受け入れ、職員の派遣など、被災地への支援を行っています。
被災地の災害廃棄物については、膨大な量が発生しており、早期に復旧・復興するためには、広域で処理することが必要と考えています。
しかし現在のところ、どの被災地の廃棄物を、どの自治体がどれくらい受け入れるのか、被災地でどこまで分別できるのかなど、具体的なことは決まっていません。

Q2 大阪府で災害廃棄物を受け入れることは、放射能の拡散につながることについて、府としてどう考えているのか。
A2
環境省が、8月11日に、「東日本大震災により生じた災害廃棄物の広域処理の推進に係るガイドライン」を関係府県に通知され、その中で廃棄物の処分に関する放射能濃度の基準も示されました。
府としては、今後、このガイドラインを参考に、放射線による影響に関する考え方について専門家の意見をいただく検討会議を開催し、府域に災害廃棄物を受け入れる場合の処理指針をとりまとめ、公表します。

●ガイドライン
http://www.pref.osaka.jp/attach/14374/00000000/guideline111118.pdf
●「大阪府災害廃棄物の処理指針に係る検討会議」について
http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/kentoukaigi-no-setti/index.html
●このページの作成所属
環境農林水産部 循環型社会推進室資源循環課 環境産業技術グループ
http://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/




■放射能汚染のがれきの焼却にオッケイと言ったアホな都道府県のリスト
2011 年 8 月 25 日 13:04:53:  投稿者 マグロ

Hokiaido 【北海道】
札幌市、函館市、根室市、標茶町、幌加内町、大空町、清里町、登別市、北十勝2町環境衛生処理組合、根室北部廃棄物処理広域連合、釧路広域連合、 愛別町外 3町塵芥処理組合、大雪清掃組合、北斗市、苫小牧市、石狩市、千歳市、十勝環境複合事務組合、平取町外2町衛生施設組合、日高中部衛生施設組合、室蘭市日鐵セメント株式会社

Akita 【秋田】
大館町エコシステム秋田、秋田市、にかほ市、仙北市、横手市、能代山本広域市町村圏組合、八郎湖周辺清掃事務組合、大仙美郷環境事業組合、湯沢雄勝広域市町村圏組合

Yamagata 【山形】
西村山広域行政事務組合、東根市外二市一町共立衛生処理組合、最上広域市町村圏事務組合、置賜広域行政事務組合、酒田地区広域行政組合

Gunma 【群馬】
前橋市、桐生市、神流町、草津町、渋川地区広域市町村圏振興整備組合、吾妻東部衛生施設組合、西吾妻衛生施設組合、利根東部衛生施設組合、大泉町外二町清掃センター

Saitama 【埼玉】
さいたま市、川越市、所沢市、飯能市、加須市、春日部市、狭山市、入間市、桶川市、坂戸市、川島町、蓮田市白岡町衛生組合、志木地区衛生組合、彩北広域清掃組合、秩父広域市町村圏組合、埼玉中部環境保全組合

Tokyo 【東京】
東京二十三区清掃一部事務組合+多摩市町村及び一部事務組合+1都3県産廃処理施設

Kanagawa 【神奈川】
横浜市、川崎市、 横須賀市、藤沢市、茅ヶ崎市、逗子市、大和市、南足柄市、箱根町、厚木市、相模原市、小田原市、泰野市伊勢原市環境衛生組合、高座清掃施設組合、足柄東部清掃組合、足柄西部清掃組合

Toyama 【富山】
高岡市、氷見市、射水市、富山地区広域圏事務組合、新川広域圏事務組合、砺波広域圏事務組合

Ishikawa 【石川】
金沢市、輪島市、加賀市、能登市、七尾鹿島広域圏事務組合、羽咋郡市広域圏事務組合、白山石川広域事務組合、 奥能登クリーン

Yamanashi 【山梨】
峡南衛生組合、甲府市、山中湖村、笛吹市

Gifu 【岐阜】
大垣市、高山市、多治見市、中津川市、瑞浪市、山県市、下呂市、岐阜鳥羽衛生施設組合、可茂衛生施設利用組合、南濃衛生施設利用事務組合

Shizuoka 【静岡】
伊東市、函南町、志太広域事務組合、牧之原市御前崎市広域施設組合、袋井市森町広域行政組合

Aichi 【愛知】
蒲郡市、刈谷知立環境組合、尾三衛生組合、尾張東部衛生組合、稲沢市、北設広域事務組合、豊川市

Mie 【三重】
いなべ市、四日市市、鈴鹿市、亀山市、津市、鳥羽市、志摩市、尾鷲市、紀北町、熊野市、伊賀南部環境衛生組合、桑名広域清掃事業組合、伊勢広域環境組合

Shiga 【滋賀】
草津市、栗東市、彦根市、中部清掃組合、湖北広域行政事務センター、大津市

Kyoto 【京都】
亀岡市、船井郡衛生管理組合、京都市、伊根町

Osaka 【大阪】
岸和田市貝塚市清掃施設組合、吹田市、高槻市、枚方市、茨木市、岬町、柏羽藤環境事業組合、泉南清掃事務組合、泉佐野市田尻町清掃施設組合東大阪都市清 掃施設組合、箕面市、摂津市、寝屋川市、豊中市、熊取町、堺市、四條畷市交野市清掃施設組合、泉北環境整備施設組合、池田市、門真市、大阪市

Hyogo 【兵庫】
神戸市、姫路市、尼崎市、明石市、西宮市、洲本市、芦屋市、相生市、豊岡市、加古川市、宝塚市、三木市、高砂市、三田市、加西市、篠山市、養父 市、丹波 市、南あわじ市、朝来市、淡路市、播磨町、佐用町、香美町、新温泉町、揖龍保健衛生施設事務組合、中播北部行政事務組合、洲本市・南あわじ市衛生事務組 合、小野加東環境施設事務組合、くれさか環境事務組合、猪名川上流広域ごみ処理施設組合

Nara 【奈良】
大和郡山市、天理市、生駒市、田原本市、南和広域衛生組合、十津川村

Wakayama 【和歌山】
和歌山市、御坊広域行政事務組合、岩出市、田辺市

Tottori 【鳥取】
鳥取中部ふるさと広域連合、日野町江府町日南町衛生施設組合、三光株式会社境港市

Shimane 【島根】
浜田地区広域行政組合、海士市、松江市

Okayama 【岡山】
岡山市、倉敷市、玉野市、新見市、備前市、真庭市、岡山県西部環境整備施設組合、岡山県井原地区清掃施設組合、総社広域環境施設組合

Hiroshima 【広島】
広島市、福山市、呉市、尾道市、大竹市、山県郡西部衛生組合、広島中央環境衛生組合、安芸地区衛生施設管理組合、庄原市、廿日市市

Yamaguchi 【山口】
岩国市、山陽小野田市、周南地区衛生施設組合

Tokushima 【徳島】
徳島市、北島町、中央広域環境施設組合

Kagawa 【香川】
高松市

Ehime 【愛媛】
西条市、内山衛生事務組合、新居浜市、株式会社イージーエス・新居浜市、オオノ開發株式会社・東温市

Kochi 【高知】
香南清掃組合、高吾北広域町村事務組合、四万十町、嶺北広域行政事務組合

Fukuoka 【福岡】
宮若市外二町じん芥処理施設組合、筑紫野・小郡・基山清掃施設組合、北九州市、八女市、糸島市、甘木朝倉三井環境施設組合、うきは市

Nagasaki 【長崎】
県央県南広域環境組合、五島市、東彼地区保健福祉組合、長崎市

Kumamoto 【熊本】
熊本市、大牟田・荒尾清掃施設組合、天草市、山都町、天草広域連合、水俣芦北広域行政事務組合、阿蘇広域行政事務組合

Oita 【大分】
佐伯市、豊後高田市、豊後大野市、国東市、別杵速見地域広域圏事務組合

Miyazaki 【宮崎】
都城市、延岡市、串間市、えびの市、宮崎市

Kagoshima 【鹿児島】
伊佐北姶良環境管理組合、南薩地区衛生管理組合、大隅肝属広域事務組合、霧島市、いちき串木野市、鹿児島市
http://ex-skf.blogspot.com/2011/08/radiation-in-japan-list-of-prefectures.html  


コメント  
01. 2011年8月25日 13:12:20: Dnbvw6VML2
これから百年以上に渡って放射能と付き合って行かなければならない、という現実から目をそらす馬鹿げた選択です。

1. 人々の命と健康を守る。
2. 放射能の拡散を少しでも抑える。
上記2つの点を最優先に現実的な方策が求められるはずなのに...

56. 2011年8月28日 05:11:57: Nh8UDNtu5M
汚染がれき法案成立してしまったようです(泣)
http://techpr.cocolog-nifty.com/nakamura/2011/08/20110826-f3c9.html
そして本文は何故か未公開・・・ 

99. 2011年10月24日 17:37:33: e0HW7YdBIA
この中のごみ処理施設の職員です。
96の方が書かれているように、放射能で汚染された震災がれき等の受け入れについて調査があったわけではなく、ただ震災で出たがれき等の受け入れの調査があったものです。それに対して、自治体が回答した数値があたかも、汚染ゴミを受け入れる回答をしたとみられています。回答をした際は、「汚染されていないゴミの受け入れ」ということを前提に回答しております。

100. 2011年10月24日 19:39:21: GNcNi6mjs6
★自治体は放射性物質が付いていないと仮定しているが、現実問題として放射性物質で汚染されている。
政府・マスコミは情報隠蔽しているが、少なくとも1号機の爆発で大量のウラン・プルトニウムが漏れ出し、それらは東北地方の三陸海岸方面に風によって運ばれた。
★環境省は震災以前は放射能に関することは管轄外だった。放射性物質についてはシロウト。環境省は危険な放射性廃棄物ではなく、一般廃棄物と同様に扱おうとしている。
★津波・地震により発生した東北地方の震災瓦礫は、全て放射能汚染されている。例えば、岩手県の稲わらでも最大1万3千ベクレル/キログラムのセシウムが検出されており、瓦礫の上にも同様に放射性物質が降り積もっている。
★様々な核種が震災瓦礫には存在するが、環境省はそれらについて測定していない。ガンマ線の線量を簡易的にセシウム換算してベクレル値を推定している模様。ガンマ線をほとんど出さない核種(ホット・パーティクルとなったウラン・プルトニウム等)については、すり抜けてしまう。勿論ストロンチウムについても測定していない筈。
★一般焼却施設は放射性物質に対応していない。焼却によって様々な放射性物質が煙突から漏れ出す。また、冷却水が放射性物質で汚染される。環境省は通常の焼却施設で焼却してもセシウムが99.9%捕捉できるというウソによって焼却させようとしている。バグフィルターやセラミックフィルターでは、気化したトリチウム・ヨウ素(ヨウ素129も大量に存在しており問題である)は勿論、セシウムも実際漏れ出している(例.東京都東部スラッジプラント)し、ホット・パーティクルとなった1ミクロン程度のウラニウム・プルトニウムも確実に漏れ出す。煙突から放射性物質が漏れ出さないかどうか、測定すらしない。測定するといってもガンマ線主体の空間線量のみ。それも煙突の風下とは限らない。また、ホット・パーティクルとなったアルファ線核種の測定は困難である。原発の低レベル放射性廃棄物の焼却施設には高性能なHEPAフィルターがついているが、一般焼却施設には付いていない。例えHEPAフィルターがついていても充分ではない。

★瓦礫の運搬や焼却灰の処理で作業員が被曝する危険がある。

★焼却灰の安全な処理方法がまだ技術的に確立されていない。

★焼却炉自体が巨大な放射性廃棄物になる。解体するだけで自治体の財政が傾く。

★受け入れ拒否をした自治体があるが、受け入れした周辺の自治体の焼却によって放射能汚染されてしまう。10月24日現在、ネット上の新聞等の情報から、滋賀県・京都府・山口県・石川県・岐阜県等が全面的に受け入れ拒否しているとみられるが、例えば、大阪が年間100万トン以上焼却すると、その風下となる京都府・滋賀県・奈良県・三重県・和歌山県が放射性物質によって高濃度に大気汚染される。勿論、偏西風によってカナダ・米国の西海岸にまで飛散する。ガンダーセン博士によれば、4月頃米国シアトルでも1日1人あたり5個のホットパーティクルを吸い込むほどの大気汚染だった。1個でも吸い込むと肺ガンの原因になる。また、血液で運ばれ、骨髄まで到達すると白血病の原因になる。焼却は福島原発事故の再来だと博士は警告している。
大阪府や東京都などは、住民が受け入れ拒否してほしいという要望を多数発信しているが、説明するといって実は完全に無視している。もはや民主主義は崩壊している。

★政府・民主党も瓦礫焼却は危険だと知っている。確信犯だ。海江田氏も社民党の質問で「瓦礫を焼却してはいけない」と答弁しているし、武田先生も民主党議員の前で「瓦礫は焼却してはいけません」と説明している。全国の自治体が少なくともはっきりと受け入れ拒否しなければ、自治体の意向お構いなしの特措法によって強行されてしまう。国民を故意に被曝させ、無差別殺人をしようとしている。明らかな人権侵害・憲法違反・国家的犯罪である。このようなことが強行されれば、国は信頼を失い、反政府運動・暴動・テロが普通に起こるだろう。

101. 2011年10月24日 19:48:50: GNcNi6mjs6
人口が密集している大阪府や東京都は、焼却施設の風下に病院や学校が
多数存在しており、かなりヤバイ。NATO軍に環境省を空爆してほしいくらいだ。

115. 2011年11月08日 21:44:26: GNcNi6mjs6
政府・東電がウラン・プルトニウムの大量飛散を隠していることは致命的だ。
大阪府は現在、国公立大学の教授を招いて受け入れを前提に議論しているが…

『セシウム以外は健康に影響を与えるレベルになく、セシウムが放射線被曝に関して
最も関係が深い。』としてプルトニウム・ストロンチウム等を無視した。
『ヨウ素は半減期が短いため、現在は問題ない。』
半減期の長いヨウ素129も無視だ。半減期の短いテルル129mも大量に存在している。
これがヨウ素129に変化しているはずだ。ヨウ素は気化するので、焼却すると必ず漏れ出す。

『ストロンチウムやプルトニウムは、原子量が重いからすぐに落ちやすいと考え
られるのに、福島原発周辺でバックグラウンドとあまり変わらないことから、
飛散はないと考えられ、対象としなくてよい。』

ストロンチウムは軽い。ウラン・プルトニウムは重いが米国西海岸まで飛散している。
プルトニウムは数マイクログラムのホット・パーティクルが1つでも肺に入れば
確実に肺ガンになる。喫煙者ではその100分の1の重さでだ。と震災前、
京都大学助教の小出先生もおっしゃっていた。たとえ微量でも問題だ。
大量に飛散したウラン・プルトニウムは白血病の原因にもなる危険な核種だ。
重い身体障害を持つ赤ちゃんが生まれてくる。
それら危険な核種を無視して、決して安全なはずは無い。
委員会メンバーは、もっと冷静に正しい選択をしてほしい。

大阪府災害廃棄物の処理指針に係る検討会議 委員名簿(敬称略)

山本孝夫 大阪大学大学院 工学研究科教授
takao@mit.eng.osaka-u.ac.jp
06-6879-7888

藤川陽子 京都大学原子炉実験所准教授
fujikawa@rri.kyoto-u.ac.jp
0724-51-2447

児玉靖司 大阪府立大学大学院理学系研究科教授
kodama@riast.osakafu-u.ac.jp
072-254-9855

飯田敏行 大阪大学大学院工学研究科教授
iida@eie.eng.osaka-u.ac.jp
06-6879-7909




■大阪府第5回災害廃棄物検討会議の傍聴をして感じたこと
http://d.hatena.ne.jp/ishikawa-kz/20111209/1323448064
2011-12-09 「細々と彫りつける」ブログより転載。

大阪府の第5回災害廃棄物検討会議に行ってきました。

●大阪府/「災害廃棄物の処理指針に係る検討会議」についhttp://www.pref.osaka.jp/shigenjunkan/kentoukaigi-no-setti/index.html

検討会議の座長の傍聴者の取り扱い方の乱暴さもさることながらマスコミの報道の仕方も大変問題だと思いました。

一部府民がヤジを上げている妨害しているとだけ報じているからです。
決まりきったルート以外での社会参加というものはあってはならないといわんばかりです。新聞はすでに社会参加のあり方を規定し決めつけ「この列よりはみだすものは異常である」と烙印を押しているかのようです。彼らはおそらく傍聴者の言葉の内容をきちんと聞けていないのです。
そういう精神の硬直化こそが抗議や抵抗する人々を「ラウドマイノリティ」の位置に貶めてきたのかもしれません。

●がれき受け入れ 大阪府会議中止…傍聴者が妨害 :
ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://osaka.yomiuri.co.jp/e-news/20111208-OYO1T00434.htm?from=main3

実際の様子を皆さんの目で確かめてください。
2番目の動画の3分45秒過ぎあたりから抗議が始まっています。
最初の質問も委員がきちんと答えてしかるべきであろうと思う内容だと思います。
これは5回目ですが府民の声が生かされているのか不安を覚えます。
私も大阪府や環境省に提案や質問の電話やメールを送りよりよい処理の方法がないか考えたいと思い、しかし埒が明かずに粛々と進められる検討会議に不安を覚えて傍聴したのでした。

確かに傍聴していて抗議の声は聞かれました。
ひとによっては不快に感じられる方もいるでしょう。
しかしその抗議の声と私の思いはほとんど同じでした。

この大阪は、この国は被災地は大丈夫なのだろうかと、被害を支援するのではなくこれでは被害をあちこちに拡散させているだけではないだろうか。

廃棄物を燃やしたり埋め立てたりしてこの土地や私たちや次に生きる子供たちの健康は破壊されないのかという思い、受入れが被災地の支援につながるのか疑問だ、汚染が広がったらこの大阪や日本はどうなるのか責任はだれが取るのかというごく普通の声であり、被災地の雇用を奪うな、被災地に補助金をというメッセージも聞かれ、それらは全くおかしな論点ではないと私は感じました。

それどころかそれらの疑問点や改善点の指摘が全く反映されないまま進められる検討会議が府民の利益や健康を守る観点や本当の意味での被災地の支援を進めるものなのか腑に落ちない点が残るのにそれらを一律に不規則発言と決めつけ真摯に応えない府の担当者や検討委員への危惧を覚えました。

会議は中断されてしまったため、傍聴人の人々は別室で環境産業技術グループの担当者と話し合いを持ちました。

最後に元京大原子炉実験所所属の研究者海老沢徹氏が傍聴(!)され
この廃棄物受入れの検討会議の問題点をコメントしておられます。
重要なので張り付けて書き起こしておきます。

検討会議の1、2は注へ*1

今日の検討会初めて出たんですけども気が付いたのは二つほどありまして。
ひとつはですね、要するに汚染をね、拡散したらいけない。やはり発生地点できちっと処理をする。でそのために、あの全国がそれを支援するというのが本当だと思うんです。その原則がね、守られてないような。

それからもう一つ検討会の話を聞いていてですね、要するに1ミリシーベルト以下であればなんでもないよという、害はないよという、そういうセンスを非常に感ずるわけですね。

で、放射線の場合はとくにそうなんですけれども、要するに100ミリシーベルト以下のね、被害をですね、実証するっていうのは非常に難しい。それは、その放射線障害にかかわる例えば癌をとれば、バックグラウンドがものすごく大きい。だからわからないわけです。でそういうわからないことがたくさんあって、しかし色んなこれまでの経験からですね、そのさまざまな影響が出てるみたいだということはよくいわれるわけですよ。被ばく事故がある場合。

やはりその辺から、関連してその検討会なんかでも委員の先生方はですね、1ミリシーベルト以下であればいいんだという、なんかあの雰囲気を感じますね。それだと放射線の被害をね、心配している人との対話が成り立たない。そういう風に感じました。大体簡単に。

このように廃棄物の処理は、放射線防護の観点、あるいは汚染拡散を防止する観点から、放射線影響を一定程度慎重に見る専門家では考えられないような進め方をされているようです。

またもう一つの論点です。

環境省による災害廃棄物広域処理の説明です。
被災地の現状の部分もわかるのでできるなら引用部分以外も読んでください。

●no title
http://www.env.go.jp/jishin/attach/waste_koiki_mat20111206.pdf
8,000 Bq/kg以下の焼却灰については、周辺住民、作業者のいずれにとっても安全に埋立処分可能

※対象とする核種:「「プルトニウム、ストロンチウムの核種分析の結果について」(平成23年9月30日文部科学省)においては、「セシウム134、137 の50年間積算実効線量に比べて、プルトニウムや放射性ストロンチウムの50 年間積算実効線量は非常に小さいことから、今後の被ばく線量評価や除染対策においては、セシウム134、137の沈着量に着目していくことが適切であると考える。」とされている。

驚くべきはこの焼却灰の濃度レベルもさることながら、焼却灰のプルトニウムやストロンチウムは量が小さいから全然問題ないといわんばかりの対応に驚きます。放射性物質を含んだ廃棄物をどこであれ大量に一挙に燃やすことの危険性や疑問点に環境省や大阪府が答えているとは思えません。

それは検討会議でも明らかで、政府見解を追認し続ける限りであります。
私は大阪府だけではなく被災自治体や全国自治体での燃焼埋め立ても心配なのです。放射性物質だけでなく様々な化学物質で汚染されている可能性があり、はたして一般焼却が妥当なものかというところから議論しなければならないんです。むろん量は大量ですが私も先日書きましたようにいくつか案も出ているのです。(環境省の災害廃棄物処理に関する提案 - 細々と彫りつける)
政府が被災地の事情、受け入れ先の自治体の事情、そもそも放射性廃棄物の燃焼や焼却灰の濃縮、それらの管理の安全性などを丁寧に勘案したら到底出てくることが考えられない内容です。
これは被災地の災害廃棄物や関東の汚染汚泥の焼却埋立にも付きまとう問題であり、環境省や政府の放射能汚染対策のばらつきや拙速さが自治体に押し付けられてしまっているのではないかと思うのです。

また廃棄物の燃焼や埋め立てへの懸念を政府や自治体が十分理解していないのであるとすればそれは人間が生きる環境をいくらでも汚して構わないというこの国の態度の表れであり、福島第一原発が汚染水を流出させても何ら構わないような態度にも通じるものがあります。投げやりだとしか思えません。

汚染水については早い段階から小出裕章氏が、地下水や海への流出を避けるための工事を再三訴えておられますがなかなか進捗していません。
これには全漁連も怒りの声を上げています。

【汚染】東電 福島原発で処理しきれない汚染水を海に放出を検討、全国漁業協同組合連合会「許しがたい!」 | SAVE CHILD
これ以上環境汚染が進むと日本の商品は今でも輸入規制を各国から受けておりますのに全く買ってくれなくなります。
農林水産省/東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う各国・地域の輸入規制強化への対応

no title
子供らが安心して住める場所がこの日本から失われてしまいます。
それはこの国の滅びを進めるものであり、早急に汚染物質の拡散を阻止し、被災地をこれ以上汚染せず、汚染地帯の住民が安全を確保されるよう訴えていかねばならないと柄にもなく私は思うのです。

社会運動的な感じを持たれるかもしれませんが、なぜこういう問題に関心を持つかというと私が長年病気で苦しんできて、自分の体をいたわることの大切さを覚えたからです。人間の体は人によってその丈夫さに違いがあるのです。

実は放射線の世界にも放射線感受性というのは個体差があるという説があり、個体差だけでなく、年齢によってもずいぶん違います。胎児や子供の放射線感受性は大変強く放射線の影響で命が傷つけられます。

彼らは成長しようと細胞分裂をするのでその時に放射線の内部外部からの攻撃を受けると細胞の遺伝子や構造が傷つけられてしまうのです。

様々な弱さをかかえ持った命が存在しています。それは人間だけでなく生物界全体がそうです。生物界は優者劣敗であるような印象を持つ方もいますが様々な生物もその生物独自の世界秩序を持ち必ずしもそうではないという印象もあります。

つまりは私の今回の放射能事故への関心や被災地の関心は自分の心身の弱りやすさを起点として考えられており、その弱さを擁護するためにも、日本社会の暴力性を何とか減弱させていきたいと思っているからです。



■[兵庫県] 海に埋め立て、汚染の恐れ がれき受け入れ難色。http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004651036.shtml
2011 年 12 月 24 日 神戸新聞

東日本大震災のがれきを全国で分担処理する環境省の計画について、兵庫県内で受け入れが進まないのは、がれきの焼却灰を安全に海に埋め立てる方法が確立されていないためであることが29日、分かった。県内の多くの市町は「大阪湾フェニックス計画」に参加し、廃棄物を神戸沖に埋め立てているが、同省は焼却灰が水と接触しないよう指示。県は「市民感情に加え、埋め立ての安全性の問題が受け入れを妨げている」とし、同省に対策を求めている。(災害特報班・上田勇紀)

東日本大震災で発生したがれきのうち、環境省は岩手、宮城県分について全国の自治体に受け入れを求めている。東京都は11月2日、岩手県宮古市からがれきの搬入を始め、初の本格的な分担処理として注目された。しかし、放射性物質への懸念から全国的な広まりは見られず、兵庫県内の全市町も受け入れ困難との姿勢を示している。

市民感情に加え、ネックとなっているのはがれきの焼却灰の埋め立て方法。フェニックス計画により、兵庫県内34市町の廃棄物は陸地の基地から船で運ばれ、神戸沖の処分場に埋め立てられる。海中に放り込むため、がれきを受け入れると水との接触は避けられない。東京都の場合、処分場は陸地化され、水との接触の懸念はないという。

同省はがれきの焼却灰に含まれる放射性物質の濃度などを調べ、分担処理の安全性を強調する。だが埋め立て方法については、放射性セシウムが水に溶けやすいため、「焼却灰と水がなるべく接触しないように水がたまりやすい場所での埋め立ては行わないなどの対策を」とガイドラインに明記。可燃ごみの焼却灰の全量を神戸沖に埋め立ている神戸市は「何とかしてあげたいと思うが、受け入れてもがれきの焼却灰の持って行き場がない」と困惑を隠さない。

大阪湾広域臨海環境整備センターによると、そもそも放射性物質に関する廃棄物の受け入れ基準がない。兵庫県は8月以降、対策を示すよう同省に求めているが、明確な返答は得られないまま。同省廃棄物対策課は「海面埋め立ての場合、放射性物質を砂に付着させるなど、排水処理が必要になる可能性がある。設備や装置など、受け入れ先に新たな負担をかけることになるので、方法については個別に検討していきたい」としている。


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