2012年3月7日水曜日

■飲酒検査捏造疑惑 取り締まり信頼揺らぐ 大阪府警 続く不祥事


■飲酒検査捏造疑惑 取り締まり信頼揺らぐ 大阪府警 続く不祥事http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120306-00000123-san-soci
産経新聞 3月6日(火)15時33分配信

 関係者「ノルマ主義が影響か」

 飲酒運転の撲滅に社会全体が取り組む中、根幹となるべき警察の取り締まりでアルコールの検出数値が捏造(ねつぞう)されていた疑惑が6日、浮上した。大阪府警での今回の不正発覚は、一般市民を対象にした交通取り締まりだっただけに、関係者からは「飲酒運転の取り締まり全体に関わる問題だ」との声が上がっている。警察当局は、飲酒検査器具の管理を強化するなど制度のあり方についても改善する方向で検討を始めた。

 大阪府警泉南署の男性警部補は、飲酒運転の取り締まりをめぐって虚偽の内容を報告した疑いが持たれているほか、飲酒検査でアルコールの検出数値を捏造して摘発していた可能性も指摘されている。府警では昨年、暴力団関係者に捜査情報を漏らしたとされる西淀川署の巡査部長が逮捕されるなど不祥事が後を絶たず、取り締まりの現場への影響も懸念されている。

 飲酒運転をめぐっては、平成18年8月に福岡市内で酒を飲んで車を運転した同市職員の男が起こした追突事故で幼児3人が死亡したことなどをきっかけに、根絶に向けた機運が高まった。道交法の改正で運転者に対する罰則が強化されたほか、酒を提供した飲食店や車の同乗者らも罪に問われるようになり、警察当局は取り締まりを強化。飲食業界などの追放キャンペーンも全国各地で行われており、運転代行業者の利用も広く普及している。

 厳罰化と取り締まり強化に伴い、飲酒運転の摘発件数は年々、減少している。14年は「酒気帯び」と「酒酔い」をあわせて全国で約21万件が摘発されたが、23年には6分の1となる約3万6千件まで減った。

 一方、交通取り締まりの現場では、飲酒運転などの摘発件数が仕事上の評価にも影響する傾向があるといい、今回の疑惑について、警察関係者は「本来なら摘発されないはずの人が違反切符を切られた可能性もあり、警察の取り締まり全体の信頼性が問われる」と指摘。「警察組織はノルマ主義だから、実績を上げようとするあまりアルコールの数値をでっち上げていたのではないか」と述べた。

 こうした「ノルマ主義」が背景にあるとみられる不祥事も続発している。16年には、兵庫県警で窃盗事件の報告書類に架空の被害者名を記入したなどとされる組織的な捏造事件が発覚。虚偽有印公文書作成などの容疑で13人が書類送検され、関与した警察官は「実績を上げたかった」と供述。裁判では「厳しいノルマに追い立てられていた」と指摘された。

 今年1月にも、神奈川県警の巡査が架空の窃盗事件を解決したとでっち上げたなどとして、虚偽有印公文書作成などの容疑で逮捕される事件があった。





■大阪府警:飲酒運転書類捏造容疑で警部補を逮捕http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120307k0000m040012000c.html
2012年3月6日 18時24分(最終更新 3月6日 21時05分)

 飲酒取り締まりの際、検知されたアルコールの数値を水増しして捜査書類を作ったなどとして、大阪府警は6日、泉南署交通課の山下清人(きよと)警部補(57)を虚偽有印公文書作成・同行使と証拠隠滅の疑いで逮捕、同署を家宅捜索した。府警によると、山下容疑者は「捏造(ねつぞう)は一切していない」と否認している。同容疑者の飲酒・酒気帯び運転の検挙数は署全体の6割以上と突出しており、府警は他に偽造した疑いもあるとみて追及している。

 逮捕容疑は昨年9月、同府泉南市のJR新家(しんげ)駅前で、原付きバイクを運転していた60代の無職男性を飲酒検問した際、基準値(呼気1リットル中0.15ミリグラム)を超えるアルコールが検出されたように捜査書類を偽造し、道交法違反(酒気帯び)容疑で検挙した、としている。飲酒の検知作業は違反者の目の前で実施する決まりだが、山下容疑者は検知器が男性から見えないようにしていた。

 検知器は日時と共にアルコール量が印字される仕組み。府警は、山下容疑者が自ら飲酒し、検知器の時計機能を操作した上でアルコールを検知させ、事前に基準値以上の数値が記録された用紙を準備していたとみている。

 この男性が昨年10月に略式起訴された際に捜査書類を確認し、飲んだ缶ビールの量が水増しされていたことに気づいた。男性は免許停止の通知を受けて同署に抗議し、事件が発覚。別の男性も酒量が水増しされたと訴えており、府警が全容解明を急いでいる。

 南野伸一・府警監察室長は「厳正に対処するとともに早急に再発防止に努めたい」とコメントした。






■大阪府警警部補、飲酒運転取り締まり中にデータをねつ造し運転手摘発の疑い 逮捕http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20120306-00000643-fnn-soci
フジテレビ系(FNN) 3月6日(火)18時42分配信

大阪府警の警部補の男が、飲酒運転の取り締まり中に、データを捏造(ねつぞう)して運転手を摘発した疑いが強まり、6日午後に逮捕された。

大阪・泉南警察署の前では、警察の家宅捜索を待つ報道陣と、それを見守る一般市民で、騒然とした状況となっている。

虚偽有印公文書作成などの疑いで逮捕されたのは、泉南署の交通課の警部補・山下清人容疑者(57)。

調べによると、山下容疑者は2011年9月、酒気帯び運転の基準に達していない60代の男性に対し、うそのデータを記載した交通切符を切って、摘発した疑いが持たれている。

山下容疑者は、泉南署が2011年の1年間に摘発したおよそ80件の飲酒運転のうち、50件以上を1人で摘発していた。

摘発された男性からの苦情で、今回の捏造が発覚したが、山下容疑者は、「捏造は一切しておりません」と、容疑を否認しているという。

大阪府警は、山下容疑者が、ほかにも捏造していなかったか、厳しく追及する方針。



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