2012年5月2日水曜日

■【社会】 高齢者が1億円超の被害 社債投資詐欺


【社会】 高齢者が1億円超の被害 社債投資詐欺
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012050290090321.html
2012年5月2日 09時03分 (中日新聞)

 社債への投資を勧誘され、高齢者が1億円以上をだまし取られる投資詐欺の被害が、名古屋市内で3件起きていた。市が1日発表した2011年度の消費生活相談のまとめで分かった。最高額は80代男性の1億6千万円。複数の業者が電話をかけて信用させる手口が特徴で、市消費生活センターは注意を呼び掛けている。

 センターによると10年夏ごろ、市内の80代男性宅に東京の業者から社債の購入を勧誘するパンフレットが届き、1株20円で816万株分、計1億6300万円を振り込んだ。

 すると別の業者から「購入した社債を20億円で買い戻す」と電話があり、手数料としてさらに68万円を要求されたという。

 男性が昨年5月、「信用できる業者だろうか」と相談して被害が発覚。センターは投資詐欺とみて県弁護士会を紹介し、県警にも情報提供した。

 高齢者からセンターに寄せられた11年度の相談は2650件。件数は前年度の横ばいだが、被害総額は5・6倍の8億9千万円(前年度は1億6千万円)に上った。80代男性のほかに高齢者2人が、社債の購入名目で1億円以上を業者に支払っていた。

 ここ数年、社債や石炭の採掘権などに出資を募るファンド型投資商品をめぐる相談が右肩上がりだ。社債は09年度35件から11年度98件に、ファンド型は9件から86件に急増した。複数の業者から「必ずもうかる」と勧誘されて信用し、次々と金をだまし取られる事例が目立つという。

 電話相談は市消費生活センター=平日052(222)9671、土・日曜日052(222)9690=へ。受付時間は午前9時~午後4時15分。



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