2012年6月9日土曜日

■5.5億円の返還請求を熊取町長に命令 大阪地裁、工事談合で


5.5億円の返還請求を熊取町長に命令 大阪地裁、工事談合で
http://www.nikkei.com/article/DGXNASHC08033_Y2A600C1AC8000/
2012/6/9 2:01 日経Web

 大阪府熊取町発注の公共工事で、熊取建設業協同組合に加入していた23業者が談合し、町に損害を与えたとして、同町民らが総額約8億5900万円を損害賠償請求するよう町長に求めた住民訴訟の判決で、大阪地裁は8日、町長に計約5億5700万円を請求するよう命じた。

 同町では、町営住宅建て替え工事を巡る談合事件で2008年3月、同組合の代表理事ら4人が有罪判決を受けた。

 山田明裁判長は判決理由で、同事件が発覚した07年10月の前後で平均落札率が大きく変化したことを挙げ、「発覚以前の高い落札率は恒常的な談合で維持されていた」と指摘。03~07年度に指名競争入札があった工事で、住民側が談合があったと主張した157件のうち、144件について談合を認めた。

 その上で「談合がなければ予定価格の80%程度で落札された可能性が高い」とし、落札価格の15%が町の損害に当たると認定した。

 判決後に記者会見した住民側の弁護士は「長期の多数の工事について談合を認めた画期的な判決だ」と話した。



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